2006年01月15日

英語の母音を表す新文字

小学校で英語教育が必修になろうかという情勢です。今まで、中学・高校・大学と10年間しか英語を学んでいませんでしたが、これからは小学3年生から6年生までの4年間をプラスして14年間学ぼう、そうすれば国際社会で通用する英語の使い手が続々出てくるであろう、という思想のようです(私が初めて接した報道は、「NHKニュース7」2005.10.13「英語教育 小学校で2年後にも必修科目」)。

私には、この政策が有効なのかどうかは分かりません。ただ、英語を勉強する期間よりも、教授法(メソッド)を変えるほうが先決ではないかと考えています。

どう変えるかというと、発音の習得をもう少し重視するのです。いま、ほとんどの先生と生徒は、日本語式発音で英語を勉強しているはずです。これでは、むだが多い。「図書館」をまず「ライブラリー」と日本語発音で覚え、さらに、初めの「ラ」は「l」だが、あとの「ラ」「リ」は「r」で書く、などと追加情報を覚えるというのはしんどい話です。それより、「l」「r」の発音を確実に聴取し、発音し分けられるようにして、「図書館」は「library」であると一発で覚えてしまえば、脳みその負担は軽くてすむではありませんか。

発音指導を徹底的に行って成功している先生がいます。島根県広瀬町立比田中学校の田尻悟郎氏です。私はもう1年ほど前に、テレビで、田尻氏の教授法を知りました(NHK「わくわく授業スペシャル・こうすれば英語は楽しくなる!・使える英語習得法」2005.01.30放送、初回放送は2004.11.03教育テレビ)。なぜその話を今ごろするかというと、きょう、たまたまその録画を整理していたからです。

田尻氏は、英語の母音を理解させるにあたり、新しい文字を作りました。たとえば、日本語の「エ」と「ア」の中間音にあたる「cat」などの母音を表すためには、カタカナの「エ・ア」を縦に合わせた字を使います。また、「hit」の母音など、「イ」「エ」の中間に当たる母音は、「イ」の下に横棒をくっつけた字(「エ」の1画目が「ノ」になった字)を使います。そして、「hot」の母音など、広い「オ」の音を表すためには、「大」に似た字を使います。詳細は、「わくわく授業」のホームページにも紹介されています。

この方法は、発音記号の読めない中学1年生には有効だろうと思います。英語と日本語の発音は根本的に違うらしい、ということが、この奇妙なカタカナを見ることで実感されるでしょう。

もっとも、いくら新しい仮名を作ったところで、先生の発音がまずければ無意味です。田尻氏の発音は、たいへん流暢で、かつ、明快です。文字を見なくても、先生の発音を聞いているだけでも英語がうまくなりそうです。
posted by Yeemar at 17:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 文字・表記一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
現在 台湾の子供は幼稚園から英語を習っています。そして、テレビも英語の教育と関わる面白い番組がいくつかあります。母語が英語かアメリカ語の俳優か外国人が演出います。ですから見るうちに、発音は自然にきれいになります。
日本人の英語の発音を正直に言うと、本当に硬く聞こえます。
カタカナのように、曲がり角が特徴であり、それは、日本の中学校の英語の教科書で、単語の発音をカタカナで振付けてて、そして、それで発音を覚えてしまうことだと思います。(10年前日本へ留学にいった時、友達の子供の本を見た)いま も同じでしょうか。
私 年代では、中学校1年生から英語を勉強し始まったのですが、そのとき英語の先生から、台湾の注音符号(いわゆるアルファペット)で、発音の仕方をつけるなと禁止さらました。ですから、台湾人の英語の発音は日本人より正しくできるのは、注音符号で発音することはしないからです。
台湾人が英語を習得の問題は、話すと書くことです。
話すときなんとなく、文法を考えながら出来れば一番正しい言い方を、
言い出したいからです、それに会話する相手、時間も少ないです。
どの国の言語を習うことにしても、文字を読む、書くことから習うことではなく、一番いいのは、自分の母語を習うように、聴く、話す、読む、書くの順番に習っていくのは気楽で、効果が良くでるメソッドと思います。
Posted by ふみこ at 2006年10月14日 17:52
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